カツラの秘密
カツラは、髪の毛や人工毛を加工して作られる帽子状の装身具です。頭皮全体を覆うタイプと一部を覆うタイプがあり、個人ごとのハゲの状態に合わせて着用するのが一般的です。テレビ番組などでは「ヅラ」と呼称され、「ヅラ」を蔑称のように使用することが多くなっています。
カツラの歴史
カツラの歴史は意外に古く、古代エジプト時代にまで遡ることが出来ます。ピラミッドなどからカツラをつけた古代エジプトを治めていた王のミイラが多数発見されていたことから、カツラの歴史をうかがうことが出来ます。中世のヨーロッパでは、礼服の一種として扱われていたため、政治家や音楽家といった王宮に出入りする機会の多い人は必ず着用していたという記録があります。
カツラの用途
カツラは髪型が固定されていることから、本来のハゲ隠しの用途以外にも演劇やコントなどでも活用されています。また、化学療法を受けているがん患者や白血病患者などの抗がん剤の副作用で脱毛した人が、生活の向上のために医療用のカツラを装着するケースがあります。医療用カツラは患者の精神的なショックを和らげる働きがあり、導入を進める病院も増えています。
カツラの弱点
ハゲ隠しに使われてきたカツラには、幾つかの弱点があります。まず「値段が高い」ということがいえます。頭皮全体を覆うものでは、50万円から100万円ほどの価格がつけられています。これは、カツラが完全受注生産品であるという商品の性質に起因するものといえます。また、「自然に見えるカツラ」が主流となっている現状も、価格高騰を加速させている要因と考えられます。第二に、「激しい運動に向かない」ことが挙げられます。笑い話などでは突風でカツラが飛ばされることは良くありますが、現実では飛ばされることよりも頭皮が運動で汗を掻くことの方が難題になります。カツラは通気性に難があり、汗や体温で蒸れることは当たり前といえます。カツラで蒸れたらカツラを外せばよいのですが、ハゲ隠しのために装着している意味がなくなるためカツラ離れが進む原因ともなっているのです。他にも「ずれたまま装着してカツラであることがバレる」「カツラを新調すると笑われる」などの、カツラならではの悩みが数多くあります。
カツラの利点
カツラの最大の利点を挙げるとすれば、「髪をいじる必要がない」ということであるといえます。増毛や植毛では自前の髪の毛を散髪する必要があり、定期的に手を入れないと自然な状態を維持できない弱点があります。カツラは変化しないからこそ手を加える必要がないのです。第二には「万人に適合できる」ということがいえます。植毛や増毛は、頭皮の状態や人工毛へのアレルギーなどの個人差によっては施術できない場合があります。カツラの場合、医療用カツラがあることからもわかるように装着に制限がないのです。
カツラの選び方
ハゲ隠しのためにカツラを選ぶ場合、幾つかの注意点を抑えておく必要があります。まず、「適正価格はない」ということです。パーティーグッズとしてのカツラは人工毛を使って大量生産されたものなので価格は1万円以下に抑えられていますが、ハゲ隠しのものは使用者の頭に合わせてサイズを決定し人毛も使用しているため高値にならざるを得ません。第二に「自分にあった業者を探す」ことです。実は日本でカツラを扱っている業者は、10社に満たないのです。その中から、自分の考えを汲み取った提案をしてくれる業者を選ぶことは非常に大事なのです。
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